カテゴリ:美術( 32 )

京都との縁

a0249049_20545630.jpg

今日は天気が良かったですが、こないだの雨の日にデジカメで写真を撮りました。


ビニール傘の雨粒が綺麗でした。



雨の日にデジカメで撮影するにはちょっと危険でした。

デジカメは生活防水にはなっているものの、気が付くと傘そっちのけで撮影しているのです。

カメラが壊れないように祈りながら、黙々と撮影しました。



a0249049_2103694.jpg

水仙の花はまだ蕾でしたが、雨の水分を含んでいきいきとした緑色をしていました。

a0249049_213437.jpg

a0249049_2134156.jpg

a0249049_214425.jpg
a0249049_2142966.jpg
a0249049_214585.jpg


色、色、色、の色とりどりの世界が雨の中にありました。



公園に行くといつも新しい発見をします。

毎年毎年、春が巡って来て、新芽が出たり花が咲きますが、その姿に見惚れます。





さて、話は変わって、この春、私は個展をする事になりました。

先日、その個展のDMが出来上がりました。

個展会場を提供して下さった方とその関係者の方に一足早くDMを送りました。
順々に友人や知人の方にDMを送ろうと思っています。


私にとっては初めての個展です。

油絵を学校でずっと専攻して来たのに、木版で!です・・・(^_^;)

(木版をずっとされている方々には本当に申し訳ありません・・・。)



何故、油絵をしていた私が木版をするようになったのかというと、去年のあるグループ展がきっかけでした。

今までしていた表現ではない実験的な事をしても良いよ、というお話を頂いて、京都のギャラリーでグループ展をしました。


自宅でも出来る表現、という事で木版を私は選びました。

しかし、今まで自分がして来た表現とは勝手が違い、木版画はとても難しく手こずりました。


そのグループ展が終わり、もう木版はコリゴリだ!と思っていたのですが、またまた、グループ展に誘って頂き、私の手は彫刻刀と木の板を掴んでいました。


紙に版が乗る瞬間が面白くて仕方ないのです。

もちろん油絵の方も大好きなのですが、出来の悪い子程可愛い、みたいな感じで、出来が悪いからこそ木版にのめり込んで行きました。



その結果、とても良いお話を頂き、木版で個展となったのです。



私は去年からようやく作家活動を始めて、個展なんかまだまだ先だと考えていました。

先立つものもないし、実績もないし、もっと作家として続けて行かなければ個展は無理だなと思っていました。


それなのに、こんな実績もない卵の私にある方が個展の機会を作って下さりました。

私のグループ展を何度か見に来て下さり、私の絵を好きになって下さった方です。



その方は以前、ブログで書いた タロット占い をされる方なのです。

その方の大切な仕事場をお借りし、個展を開く事となったのです。



とても有名所のギャラリーで個展なんかは出来ない私を、拾い上げて下さいました。


占い占いとした、魔女の館から出て来そうな怪しげな方ではなく、沖縄や奄美の民家でその土地の人だけが知っている祈祷師のオバアみたいな方で、気さくな方です。
(オバアと書きましたが、決して占い師さんはお婆さんではなく、オシャレなカフェがよく似合うスマートで素敵なマダムです。)


その方に

『私の仕事場で良ければ個展しませんか?』

と言われたのです。




夢の様でした・・・・・。


【個展】というもの。


友人や学校の先生達はいろんな場所で開いていて、案内をもらうと喜んで足を運んでいた、個展。



学校を卒業してから、なかなか思い通りに行かなかった自分にとって、大袈裟かもしれないですが、こんな日が来るなんて・・・!!と感動してしまいました。


なので、本当に嬉しくて嬉しくて、自分の初めて作ったDMを何度も見てしまうのです。


本当に、

『私みたいなどこの馬の骨かもわからない者の絵を好きになって下さりありがとう!』

という気持ちでいっぱいです。






もつれた糸も上手く解ける事を祈りつつ、船を出そうと思います。





4月27(土)、28(日)、29(月)の3日間、ゴールデンウィークの前半にあたりますが、京都の北区西賀茂(上賀茂神社の近くです!)の2階建てアパートの一室を貸切り、木版画展を行います。



『ゴールデンウィーク、もう予定を入れてしまった!!』

という方は残念ですが、まだ予定を入れていない方は是非、見に来て頂きたいと思います。



これから、個展の案内のDMをどんどん送って行きます。


お楽しみに!!
[PR]
by matsu-komichi | 2013-03-23 22:29 | 美術

ものつくり

a0249049_23215949.jpg

彫刻刀を使う日が続いています。


a0249049_23235188.jpg

和綴じ本を作ろうと思っているのですが、簡単なノートをまず作ってみました。

a0249049_2327182.jpg

あまり紙でしおりとか。

a0249049_2328058.jpg

封筒なども作ってみました。
(・・・出来たけれども、完成したのを見ると、ピアノの形が左右逆・・・。昨日は傘を友人の車に忘れ、その前は封筒の上下逆で宛名を書いてしまうし・・・。うっかりミスはいったいいつまで続くのか・・・?)



意外と簡単に作れるものです。

封筒なんかは、ここぞって時に

『あれ!?封筒ないわ!!どないしよ!!』

となるのですが、自分で作れたらもうそんな事にはなりません。
(ただし、本当に封筒が居る時にのんびり封筒を手作りしている暇はないですが・・・)




去年の末くらいから、何か簡単なワークショップとかが出来るといいなぁと思うようになって来ました。

出会う人達にいろんな刺激を受けて、自分も手で何か出来ないかと考えるようになって来たからです。



それに、お釈迦様の四門出遊ではないですが、行く先々で(否、家に居ても)出くわす人がいます。

ストレス過多で、自分を自分でコントロール出来なくなっている人です。


私が何か出来る事はないかとさえ思うくらい、コントロールがきかなくなっている人。
そんな人に出会う率が高いのです。





巷には 音楽療法 というものや アートセラピー というモノがあるみたいですが、今まで私はそういったものはノーマークで、それどころか自分を自分で立て直さなくては!といった具合だったので、何も知識はないのです。

セラピー的なものを受ける側だったのです。



でも、ある時から、バタバタと見聞きする人が過去の自分の姿の10倍20倍も酷くしたようなストレス過多の人が多くなってきたのです。


私が出来る事といったら、やはり・・・・・・美術だけ。

それも、私はあまのじゃくなので、人に教える美術は苦手なのです。



その昔、教育実習に行っていた時、心の中では

『1~5段階なんて付けたくないなぁ・・・』

と思っていたし、教室の中で周りの子達と馴染めないでいる子が気になり、ゆっくりじっくりその子とお絵描きや工作したいと思っていました。

そして、それは本当に叶い、じっくりゆっくりまったりな時間をその子と過ごせたりして、その時間が未だにかけがえのないものになっているのです。

教育実習での良い思い出は正にその子との関わりだけでした。



多分、私は少数派と馬が合うのだと思います。




やや話はズレましたが、たかが美術でストレス解消出来るとは思わないのですが、自分の出来る事で何かが出来るという事を出会った人達みんなに教わって来ているので、もしかしたら美術も、油絵だけの手段ではなく、何か社会に貢献出来る事があるのではないか?と思い始めているのです。

教育実習の時みたいに、たった一人とじっくりゆっくりとお絵描きや工作を一緒にする、という事がなにか将来必要になるような気がしてならないのです。


言えない言葉や、飽きるほど言っても足りないぐらいの気持ち、それが穏やかなものなら心配はないのですが、自分を見失うくらいの気持ちがストレス漬けになっていたら、隣で話を聞いてくれるだけで良い、というのに誰もいなくて、極端な行動に走る、というパターンになるような気がします。

人でなくても、何か対象物があり、何らかの表現が出来たら、鬱屈する気持ちを晴らせるのではないか?と思います。




多分少数派対象だと思うのですが、美術で ものつくりワークショップ が出来たらいいなぁなんて思います。



微生物だって、過酷な状況に追い込まれたら、体をひっ付けて、命が消えないように守り合う、と以前の職場の理数系の同僚さんが言ってました。




難解で、訳の解らない絵を描いている絵描きという種類の人間でも、何か出来ないか?と考えてしまう世の中になっている事はもしかしたら深刻な事態なのかもしれませんが、全ての時は黄金だと昔絵描き仲間が言っていました。


今になってその意味がよく解るようになって来ました。






よく行くカフェに、彫りがひと段落付いたら行って、企画書を見てもらおうと思います。



《ものつくりワークショップ》


どうなることやら。
[PR]
by matsu-komichi | 2013-02-11 00:19 | 美術

船出

a0249049_18402913.jpg

これは何だと思いますか?





これは・・・船です。


a0249049_18415497.jpg

菱垣廻船という貨物船で、昔、大坂~江戸間を行き来していたそうです。

この船の帆は畳200畳分だそうです!
めちゃくちゃ大きいです!



父方の祖父が船大工をしていたので、船の全貌より細かな細工や木組み部分に何故か血が騒ぎました。

a0249049_18444681.jpg

a0249049_18451113.jpg

a0249049_1845349.jpg


湾曲している側面や、その曲がり具合に丁度はめこまれている板が美し過ぎます。

こんな綺麗で大きな船が木で出来ているなんて!!
船大工さん達が力を合わせて作り上げた事に感動しました。


博物館の真ん中にこの大きな船が展示されているので、何度も何度も周りをちょこちょこ歩き写真を撮り、一人で見に行ったので、一人でまた地味に感動大爆発でした。





何故、船の博物館を訪れたかと言うと、理由がありました。




実は、この春、船にちなんだ名前のある場所で個展をする事になりました。

私のグループ展を見に来て下さった方がお声をかけて下さり、実現する事となりました。
その方の大きな優しさに感謝です。


詳細はDMが出来てからお知らせしようと思います。
(もったいぶるなぁとお思いでしょう。でも、DMに載せる絵と共に詳細をお伝えしたいのです。なにせ、初めての個展なので・・・)



期間は 4月27(土)28(日)29(月) と期間は短いのですが、内容の濃い良い個展にしようと思っています。

木版作品を出品しようと思っています。
以前作った木版作品と、新作を何点か作ります。


自分の作品をじっくりゆっくり見てもらえる絶好の場所です。

頑張ろうと思います。
[PR]
by matsu-komichi | 2013-02-07 19:17 | 美術

お引っ越し

a0249049_1956111.jpg

昨日、スマホで写真ナシのブログを書いていたのですが、いろいろ訂正していたら、記事が消えてしまいました・・・。

なので、写真アリで、もう一度記事を書こうと思いました。



上の写真は、倉庫のドア付近の写真です。

作業場として使っていましたが、倉庫がたちのきになるので、引っ越しの様なかたずけに追われています。



要らないものは片っ端から捨てています。

思い返せば、この倉庫を借りる時らへん、母がクモ膜下出血で倒れ、1ヵ月半入院したりしました。


それまで、私は密かに一人暮らしをしようかと思っていました。

でも、母の突然の病に、気が変わりました。



夜の10時から朝6時まで、母は頭の手術を受けました。

その間、父や兄は病院のロビーのベンチで寝ていましたが、私は一睡もしませんでした。

ずっと 『まだ向こうには行かないで!!』 と心で叫んでいました。

その時、家族と一緒に居られる時間は限られているのだと思い、もし手術が成功したら、私はお嫁に行くまで家族の側に居たいと強く思いました。


手術は成功したので、今も実家暮らしです。

昔は『こうあるべきだ』とか『これはこうでないと』と変に頭堅く生きていましたが、今は『今いる所で精一杯暮らして居たら良い』と思います。


そんな事をつらつら考えたり、思い出したりしながらの倉庫のかたずけなので、一向にはかどりません・・・。

それに、この倉庫でいろんな時間を過ごしてきたので、思い出が在り過ぎて、寂しくなります。

一生忘れる事はない出来事が幾つかあり、家族に見られまいと隠れるようにしてこの倉庫で一人泣いた事が何度あったか・・・。



仕事を頑張れば頑張るほど、ストレスが溜り病気になるし、手狭な自分の部屋では思う様な制作はもう無理だと限界を感じていた時、偶然に倉庫の話が来て、伯父が昔大工さんだったので倉庫を一部改造してくれると言い、私は伯父の手伝いを喜んでしました。

木の骨組みの釘打ち、ベニヤ張り、などと、伯父は黙々と作業し、私には軽く手順を言い、いろいろ私にも仕事を振ってくれました。

その伯父の作業の綺麗な事。

一切の無駄がなく、ぴったりと木がはめ込まれて行くし、釘がとてもテンポよくリズミカルに打たれて行きました。
(見惚れていて、釘打ちを何度失敗したことか・・・)

天井の壁打ちが一番難しかったです。


部屋が出来上がると、壁紙は自分で張ったりしました。

初めは皺が寄ったりしましたが、終わり頃には綺麗に張るコツを覚えていました。

大工仕事はとても楽しかったです。



そんな手作りの作業場だったので、取り壊されるのがやはり辛く、かたずけの手も止まるのです。





かたずけをしていたら、大学院時代に描いていた絵がありました。

大学から持って帰る時に梱包材を巻いて保管していたので、梱包材が表面に所どころ付いていて作品とは言えないですが・・・

a0249049_20413216.jpg

a0249049_20415350.jpg

昔の作品を見ていると、昔の気持ちが鮮やかに蘇り切なくなります。

そして、今の自分の作品の軸になる原点の様な作品もありました。
a0249049_20434732.jpg

三つで一つの作品、三副対です。

不思議です・・・。


これを描いていたいた時は三副対について何も知らなかったし、そんな事を意識すらしていなかったのに。

過去から現在に繋がるものがあったのです。




なかなか掃除も良いもんだな、と思えるようになった頃にお腹がすき、今日の掃除は終了です。



次の作業場に果たして移れる事が出来るのか?全く見当も付かないですが、今年から自分の周りが賑やかになり、いろんな人や出来事に出会えているので、不思議とまた何か良いタイミングで何か起こる様な気がしています。

a0249049_20525418.jpg

よく、作業場の作業着を着て、ホームセンターに行くと、スッピン・ザンバラ髪、絵の具まみれの私を見て工具売り場にいるオジサン達は『おおッ』とやや驚いていたのを思い出します。


しかし、この作業着を着て、絵を描く時間が三度の飯より好きなのです。

底なし沼の様で、荒野を一人歩く様で、絵を描く事は、私は怖いものだと思います。

でも、リベンジで生まれたからには、止める訳にはいかないのです。



何処かで、私の絵を見て、静かに二ヤリとする人がいるだろうし、今を生きている人に今の私を見てもらいたい。


糸と糸が出会うと、幾通りもの絵が出来上がります。





見る事、作る事はデタラメな私でも生かしめてくれています。
[PR]
by matsu-komichi | 2012-10-08 21:20 | 美術

展覧会・終了

a0249049_2384377.jpg


京都の展覧会会場に行く為によく使った電車から見える山と空です。

大阪から京都の境目くらいの、このあたりの景色が一番綺麗です。

電車の乗客は皆思い思いの事を電車でしていますが、ポカンと口を開けて景色に見とれている人は私以外他に居るだろうかといつも思います。

くっきりと木々の葉の色が見え、山が生きていると感じます。

空が毎日毎日違い、留まらない時を表しています。




今回は長い文章になりそうです。
(いつも長いやろ!と言われそうですが・・・)

展覧会が終わりました。

暑い中、たくさんの方が足を運んで下さりました。

出品した絵の、いろんな感想が聞けて、とても有意義な時間でした。



私は今回、植物の門を描きました。

その植物は さるすべり です。


でも、私の印象を混ぜて描いたので さるすべりのようなもの が正しいです。



昨日の土曜日、展覧会場で公開合評がありました。

その時はいつも通り、人前に出ると緊張してしまうので、作品についての事を上手く言えませんでした・・・。


なので、ブログで改めて作品について書こうと思います。



景色の中にある、言葉を必要としない救い、を描きたくて描きました。

人には言えない事、伝わらない事を受け止めてくれるような広がりに私はいつも助けられているからです。


夏に元気に咲く さるすべり の街路樹が私の住む街にあります。

駅までの長い道の脇に毎年ピンク色の花を咲かせます。

a0249049_23312687.jpg


こんな感じで、花のアーチが出来ます。

夏は私にとって、何十年も記憶に残る出来事があり、夏になると暑さは関係なく冷たいものを感じます。




何かを決意させられた時や、悲惨なモノを目の当たりにさせられる時が人にはあると思います。

その時の自分が事ある毎に出て来て、私はことごとくいろんな事に失敗してきました。


笑われたり、バカにされたり、何いつまで幼稚な事を大事に抱えてるんだと言わんばかりに接して来られた事が多々ありました。


心の中のしこりは腫れあがる一方なのに、現実は上手く行かない事だらけでした。

いろんな人に今まで出会って来ましたが、自分の心のしこりは誰にも見えません。

そんな思いを唯一大きく受け止めてくれるのが、景色でした。



そういった自分の体験の印象を絵にしました。


要は自分を自分で労いたくて、労いの絵を描く事を決めました。


大学の先生には

『写実的に描くなら写実的に、抽象にするなら抽象に、とメリハリ付けろ』

と言われましたが、今回、思春期の自分が現れて絵を描いた様な感じだったので、自分の描きたいように描く事を優先しました。

大学の先生には

『画面が汚い。ラインも嘘が多い』

と言われました。

それはその通りで、ごもっとも という感じです。

でも、私は今回、純粋に素直に絵を描く事をしようと思いました。


引っ掻くとどんな効果が生まれるか?

色を重ねるとどんな深みが出るか?

自分の表したい対象は何処にあるか?


という感じです。

大学で習った事や先生に習った事では、自分の表したい対象は表せないと思ったからです。

美術関係者の人には多分ダメ出しされるだろうと思っていましたが、私はここ最近、自分が歩んで来た事で表す事が出来るモノを軸にしようと考えるようになりました。

学校を卒業してから、いつも私はペインティングナイフで引っ掻きながら絵を描きます。

何故引っ掻くのかと言うと、魂に刻み込むという事が引っ掻く行為にしっくり合うからです。




トラウマ解消が目的ではなく、トラウマという絵筆が描く絵はどんなものかと思うようになりました。



そんな気分で描いた絵を、美術館の壁に飾ったら、なんとも不思議な絵に仕上がっていました。

油絵で描いたのに日本画に見えたり、さるすべりを描いたのに花が炎の様に見えたり、と自分でも予測しなっかった絵が出来上がりました。

嘘を描いていると大学の先生は言っていましたが、私は何故か、ずっとこんな絵を描きたいと思っていたのだと気付きました。

100%思った通りの絵 というわけではありませんが、これから描こうとして行く絵の軸が見えた様な気がしました。



大学の先生の意見は厳しいものでしたが、嫌味のない素直な意見で先生は真剣に話してくれたのだと感じ、私の絵と対話してくれたのだと思い、とても嬉しかったです。

ただ、普段、美術とはあまり関係のない人達の感想の方が、より私の表したいモノの軸を言い当てていました。

『心の奥に繋がって込み上げてくる様な感じがした』

というような意見が多く、不思議だなぁと思いました。



人知れず頑張る命が世の中には沢山あると思います。

その命が唯一己を解放するモノ。


そこに大きな救いがある気がして、絵になりました。





今日は展示最終日だったので、搬出を終え、手伝いの友人と夜ご飯を食べ、三条の川沿いで座り、川を眺めました。
a0249049_0413430.jpg


川沿いの飲食店の灯りが川面に映りとても綺麗で、夜風は優しく吹いていて、虫の声が聞こえ、夢心地でした。

ここにも救いがあるなぁと思いました。




そして、写真は前後しますが、展覧会の会場で搬出するまでの待ち時間、休憩所でも救いのような景色がありました。
a0249049_0461981.jpg


教会の様に自然光が窓から差し込み、讃美歌が聞こえて来そうな錯覚に陥りました。

丁度今日、聖母マリアのペンダントを首からかけていたので、マリアさんが天から降りて来たのかと思うくらい空間が清らかになり静かな気持ちになりました。




本当に、毎回展示をすると得るモノが多いです。

自分の事についての気付きもありますが、他の人の見えない部分も感じれて、とても胸がいっぱいになりました。


同じ出品者の作家さん達との交流も楽しかったし、話足りない人や、もっといろいろ話がしたい人など、いろいろいました。


本当に、お忙しい中、展覧会に足を運び作品を見て下さり、ありがとうございました。

私に良い刺激を与えてくれる出品者の方々、ありがとうございました。

搬入・搬出のお手伝いをしてくれた家族や友人達も、ありがとう。



以上、思いが冷めない内に書き込み、終わります。







そうそう、前に自分の油絵はブログに載せないと言っていましたが、ご都合上観て頂けなかった方にもやはり観て頂きたいので、ヘンテコなアングルで申し訳ないですが、載せる事にします。



a0249049_164625.jpg

[PR]
by matsu-komichi | 2012-09-17 01:16 | 美術

対話

a0249049_2011422.jpg

今日は展覧会の受付当番の日でした。

朝からお昼過ぎまで、会場に居ました。

前回と同様、まだお客さんが来ていない時、自分の絵をじっくり見ました。

前回と同様、公の場に出れて、絵が静かにほほ笑んでいるようでした。





三連の作品なので、三つ並べて引きで眺められるのは展示して初めてでした。

改めて自分の作品をじっくり見ると、とても生生しい感情を感じました。



『見付けて欲しい』

『助けて欲しい』

『持ちきれない』


という自分の中の奥の奥の気持ちがある事を認めざるを得ない、といった感じで、必死に選んだのが【絵画】だったような気がしました。


小さな頃は絵を描く事が単純に大好きだったのに、思春期のある日、絵は辛いものを引き寄せてしまい、悲しさや不安や孤独というものも色や形になるのだと身を持って体験させられました。

醜いモノと清らかなモノは隣り合わせで、どちらも味わうようになっていたのだと今は思います。

自分の弱みが色になり、形になるなんてその時は思いもしませんでしたが、12色の絵の具には白から黒までちゃんと用意されているし、その色にまつわるエピソードが教科書よりも絵の事を教えてくれたように思います。

もちろんそれが学び終わったわけではなく、一生続くのですが・・・。

まだほんの少しの色と形しか知らないですが、展示された絵は下手くそながらもそのわずかな色と形を表していました。


出品して展示してなければ、改めて自分の絵と対話することは出来なかったので、美術館の片隅で無言で佇んでいる自分の絵を見るのはとても貴重だなと思いました。



いろんな作品を見ると、その作品のなかで一番突出している色や形や意図が見えます。

今回の展覧会の出品者全員の作品を今日はゆっくり見ました。

愛や信念や迷いや不安など、たくさんの展示作品から見えました。



思うように行かない物事、信じきれない自分の本心、心にいつもあるもの、などなど・・・。

みんなその人なりに賢明に生きているんだと、思わされました。



家に帰る途中、夜空がとても綺麗な色をしていました。

オレンジ、灰色、青、藍色、黒のグラデーションでした。

コンパクトデジカメではなかなか上手く色が出ていませんが、綺麗な夜空を思わず撮ってしまいました。


【積極的に自分の闇と向き合え!】

【自分の心は本当は何を求めているのか?】


と言っているような色でした。
[PR]
by matsu-komichi | 2012-09-12 21:17 | 美術

好きだから

a0249049_1105336.jpg

枯山水です。

雨降りの蒸し暑さと猛暑で、頭がおかしくなりそうです。



そして、9月にグループ展があるので、その、追い込み段階でおかしくなりそうです。

しかし、油絵の具合があまり良くなくて、変な乾き方をしていて、手こずっています・・・。




学校を卒業してからの方が、格段に失敗の数が増えました。

実践的なスキルを叩きこまれているかのようで、絵具の種類とか、画用油の性質とか、絵を描く環境設定なども、身に沁みて勉強になる日々です。

安い筆は10年は持たないとか。

ある一定の時期を超えると、筆の毛が抜けたりもろくなり、約3分の1まで毛がすり減ります。




絵具は通気を良くしないと、というのは解っていましたが、描き終わると倉庫を閉めて戸締りするので、また描き込むまでの時間、部屋は通気が良くないので、不完全な乾き具合でした。


夏場は温度が急激に上がり、何故か表面に皺が寄ったり、ジンクホワイトを使ってしまいその上から加筆してヒビが入って、

『本当にヒビってはいるんや~』

と妙に納得したり。



失敗であれこれ考えていると、煮詰まってしまい、逃げたくなります・・・。

知ってるようで知らなかった事が沢山ある事に気付きます。



でも、逃げるわけには行きません。

キチンと自分の意識を表せるようになりたいので。


何度失敗をしても、あきらめません。

絵が好きだから。
[PR]
by matsu-komichi | 2012-07-11 01:43 | 美術

模様

a0249049_125016.jpg

a0249049_132311.jpg


今日、一つ気付いた事がありました。

上の写真は、型紙紙です。


私はこの紙や布の模様が大好きで、こういった模様のものをつい買いもとめてしまう癖がありました。

その癖に何も疑問も持たず、ただ好きだからという理由で。


でも、今日、ハッと気付きました。

a0249049_174445.jpg
a0249049_175212.jpg

a0249049_184391.jpg
a0249049_192274.jpg

これらはどれも布です。

一番下のはフランスの蚤の市で見付けたものを友人が私にくれました。刺繍布です。
調べたら、これはハーダンガー刺繍というらしいです。



これらの模様を見て何か気付くでしょうか ?

私の絵画制作の意図を知っていて、ものすごく勘の良い人なら、もしかしたら解るかもしれません。


・・・でも、私自身今日気付いたので、解らないかもしれませんが・・・。




模様。

これは見えるモノと見えないモノのハーモ二ーだったのです・・・ !!
(私の個人的な意見ですが・・・)



5月のグループ展に出した、版画。

あれにはケルト模様の渦巻きを真似して作った車輪のような模様を版に入れました。

でもあの時はその模様が何を意味しているか考えずにただ面白いから、という理由でした。



今日、ふと、布を見ていたら、その理由が解り、府に落ちた、という感じです。


仏像の光背も好きで、仏像よりまじまじと見ていたりしました。

光背も炎を模した模様のようだし、菊の葉が永続的に続くような模様だったりします。



知覚できないモノではあるものの、自然は何かを唱え続けていると常日頃から思っていました。

見えないモノがはっきり見える性質という訳ではないので、あくまでも感じる程度ですが、良い様に言うと自然の中にはいつも音楽が流れている様な、そんな気がしていました。


理解出来ないけれど、永続的に流れる呪文のような、そんなモノを模様がとても上手く表していたのだと今日気付きました。


私は学生の頃から油絵の画面に模様のようなモノを書きこんで来ました。

それがはっきりした模様になって来たのは、学校を卒業した年くらいからでした。



ずっとなにげに続けてきた事が、カチッとパズルの様にはまり、静かに心が高揚しています。





意味を模様に付けている模様もいろいろありますが、たいていはその模様の意味なんて知らずに日常生活の道具になったりしています。




言葉は姿を変え、模様になり、人のすぐ側でハーモニーを奏でている。

幾何学模様も、アラベスク模様も、チェック模様も、洋服になって身に付けられています。

レトロな建物の天井を見ると、そこにも模様があり、模様に囲まれていると感じます。

蔦の這う様を見ても模様に見えます。



人間は、可視・不可視が響き合う世界を、ずっと前から知っていて身近に感じていて模様として表していたのではないか !!



今日は科学者さんの宇宙的もの凄い発見があったとニュースで言ってましたが、私は私の発見が宇宙的に凄いと感じ、一人で熱くなりました。
[PR]
by matsu-komichi | 2012-07-05 01:46 | 美術

光と影

a0249049_22295980.jpg

奈良の美術館に行ってきました。

シカが美術館のすぐ側まで来ていました。

シカにつつかれそうで怖くて、かなり遠くから望遠機能で写真を撮りました。



ずーっと雨で、昨晩も凄い雨だったので、今日は傘がいるかなぁと思っていたら、ものすごく快晴でした。

日陰に入ると涼しい風が吹き、目の前には山が見え、シカがいました。

動物園の中にずっといるような感覚でした。



影絵作家さんの展覧会でした。

会期終了間際の為、かなりお客さんがいました。



でも、人の波をすり抜け、見えて来る作品達はどれも見応えのあるものでした。



見に来ていたお客さんの叔母様達は

『凄いわ~ ! こんなん置けるでっかい家に住みたいわ~ ! 』

とか

『アイデアがいいわ~ ! 細かいわ~ ! 目ぇ疲れたわ~ ! 』

と大きな声でしゃべくりまくっていました・・・。



丁度、この日、作家さんがサイン会をするとの事で、せっかくだからと、私は初めてサイン会なるものに参加しました。

かなりのお客さんがサイン会に並んでいて、私の前には40人くらいがいました。

サイン会は定刻通りに始まり、だんだん前へと進みました。



そして、私の番が来て、作家さんの居る机の前に立ちました。

スラスラとサインをされて、握手をしました。

事務的なサイン会かなと思っていましたが、寡黙なその方と握手をした時、手から伝わって来る意志のようなものがありました。

『一生をかけて取り組んで行く事を大事にしなさい。』

という感じがズーンと腹の底に響いて来ました。



サインを図録にして頂いたのですが、その図録の冒頭に展覧会に寄せた文章が載っていました。

『ほんものの美しさは奥にかくれていて、簡単にはみえない。時間をかけなければ物の本質は見えてこない場合が多い。失敗や挫折や様々の経験を味わわなければ、わからないものも多い。苦い経験の中に人間としてもっとも大切な宝が隠されているように思う。』

とありました。




そういえば、今朝、テレビで、サッカー選手が祖母に言われた言葉を話していました。

『失敗は人間の内面を豊かにする。』

と。




そしてそして、朝ドラの登場人物が

『ドーナツの穴はドーナツの一部なのか ?』

と言ってました。



見えないものがある事で見えるものも生きて来る。

私はそう感じました。



ほんものの美しさはきっと人によってそれぞれ違うと思います。

見て来た事や、体験して来た事が一人一人違うのだから。



仲の良い友人と絵画の事で意見が食い違ったりもしますが、それはそうなって当然です。

どちらが良いとか悪いとかは無いのです。


意見が合わないからこの人とは交流しない、とかそんなものもないです。

嫌いだからそっぽを向いても、心の底から嫌いという訳ではないのです。


要は焦って結論を出すのではなく、根気良くケンカしてでも人や事象に関わって、なかなか見えない部分を見る為に時間をかける、という事が大事なのではないかと、今日改めて思いました。



根気と一言で言っても、根気を養うのはとても難しいのです。

根気の邪魔をする輩がたくさんいるからです。

無理は禁物ですが、物事や人を知るには時間が居るのだと思います。


時間と言う概念は無い、という考えもありますが・・・。




私は文句を言いながらも関わって来ている人や物事がたくさんあり、長い時間をかけてみないと解らないものがある、という影絵作家さんの言葉は少しわかる気がします。






地元に帰り付き、公園の池で蓮を見ていました。
a0249049_23282534.jpg

時間の移り変わりによって、陽の光の変化を追いかけたモネを思いました。

モネはどれくらい時間をかけたのか ?

『まだまだ時間がいるよ。』

と言いそうです。




空を見上げると、綺麗な影絵みたいなものが広がっていました。
a0249049_2331433.jpg


a0249049_23315524.jpg


光と影、喜びと哀しみ。



心をえぐる様な哀しみが沢山あると辛いですが、それを受け止めてくれるのが光で、両方がお互いの存在なくしては居られないような気がします。



いい絵にはその両方が在る気がします。
[PR]
by matsu-komichi | 2012-06-22 23:46 | 美術

絵に恋

a0249049_13461170.jpg

これは私が幼稚園の時に描いた絵です。

母が私の幼稚園の時の絵をずっと大事に保管していてくれたので、こうして今も見る事ができます。

確か、絵本の物語を題材にして絵を描きましょうという事で描いた絵です。


【かしの木ホテル】 という本です。


絵の中の字が少し鏡文字になっています・・・。





私は小さい頃から絵が大好きで、ものごころ付かない時からあらゆる所に絵を描きまくっていた、という事は以前ブログに書きました。

タッパーにまでマジックで絵を描いていたそうです。




サワガニを家族旅行で取って来た時、家では飼えないので幼稚園に持って行きました。

その時、園のクラス皆でサワガニを描きました。

私はあまり覚えてないのですが、母に聞くと、その時の絵を幼稚園の先生が絶賛して母に見せたらしいです。



幼稚園の先生は

『お母さん !! 見て下さい !! ○○ちゃん、小さなサワガニの足をとてもよく観察して、足の一本一本まで全部のカニに付けて描いてるんですよ !!』

といったらしいです。

他の子達は足の数とかを気にせず自由に描いていたらしく、神経質なのか、観察魔だったのか、そんなふうに足一本一本を丁寧に描いていた園児は私以外いなかったそうです。


卒園の時にも、これも前に書きましたが、将来なりたいものを先生に聞かれた時、頭の中にベレー帽をかぶった絵描きのお爺さんが表れ、そのまま 

『絵描きさんになりたい』

と言っていました。



自分が感じた事、自分が見たモノを表す事の面白さを知っていたのです。

でも、大人になるに連れて、いろんな事に流されたり、傷付いたり、変な知識が蓄積して、頭でっかちになって行ったんだなと思います。



私は、ものを見て感じる事や、見えないものの雰囲気を感じる事が好きなのです。

それを絵にする事がもっと大好きなのです。


苦しんだ思い出や、治らないクセ、心の在り様も色に変わり形に変わります。

私以外の人が見たら、なんじゃこれ、と思うでしょう。

でも、ちゃんと自分の色と形を表せていると実感すると、とてもホッとするのです。


そんな超個人的な産物が、たった一つ、唯一、相手に伝わる魔法なのだと思います。

伝わったから成功とか、相手に不快感を与えたとか、そういうものではなく、心で感じてただ絵を見てくれさえすれば良いだけ、そのやりとりに、一生をかけようとしているのだと思います。


好きな絵はじっと見ていたいし、嫌な絵は一度見たら充分だし、どうしても見たい絵は家に帰って画集を開いてまで見てしまう。

いつまでも記憶に残る絵もあります。

胸いっぱいに広がって、キューンと心を心地良く締め付ける絵もあります。



絵がコミュニケーションとかと学生の頃は思っていましたが、今は違います。

自分が思っている以上に自由に人やものを行き来するモノのような気がして、なんと言って良いか解らないべラボーなものです。

人の絵を見たいし、私の絵を見てもらいたい。





恥ずかしいですが、ただ絵に恋をしていると言えるでしょう。
[PR]
by matsu-komichi | 2012-06-08 14:49 | 美術


『コミチ ピクトゥーラ』 油絵・写真・音楽・自然観察を楽しみながら日記のようなものを書いています。


by matsu-komichi

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
ブログ
写真
音楽
美術
裁縫
料理
未分類

以前の記事

2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月

フォロー中のブログ

Mimosa Garde...
タルラタンタンの銅版画日記☆
二人乗り

注意事項

komichi-pictura ブログの文章、写真、等を無断で使用する事を禁じます。

最新のトラックバック

ライフログ

検索

タグ

その他のジャンル

最新の記事

お詫び
at 2013-09-12 17:45
秋の声
at 2013-09-10 21:40
メッセージ
at 2013-09-06 18:55
名残
at 2013-08-28 21:45
もがく事、磨く事
at 2013-08-24 00:04

記事ランキング

ブログジャンル

日々の出来事

画像一覧