菩提樹と信念

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菩提樹の花です。

ひと房と言うのでしょうか?
一つの茎から枝分かれする花の形は銀河のようです。

あるいは、化学式のようなモノにも見えるし、仏像の真上によくある天蓋のようです。



頭の上から降って来るような菩提樹の花は、ほのかに甘い香りがしました。
(実際、花は終わりかけだったので、風が吹くと頭の上からパラパラと花が落ちて来ました。)

どうしてもこの時期、この花の開花を見たかったので、今日ギリギリで開花に間に合いました。

京都の暑さは半端なく、最寄駅から日傘を差して歩いたのですが、滝のように汗が流れました。

おとなしく家に居たら良かったと、行く道すがら何度も思いました。



でも、お寺に着いて菩提樹に会ったら、

『ああ、来て良かった・・・』

と思っていました。



観光客の人が結構いました。

間違いなく、あの団体は大阪の人のツアーだと解る一行様がいて、

『なんや、樹の側に来たら香りするけど、お寺の線香の香りちゃうんか!菩提樹の香りなんかするか?!』

とおじさまが言ったり、おばさま達数名が菩提樹の歌のワンフレーズを歌い、アハハと笑い合っていました。


もうちょっと静かに樹を眺めてくれ・・・!!と私は心で叫んでいました。



私は樹の側でしばらく休憩していました。

冒頭にも述べましたが、何故か宇宙や銀河を思いました。


宇宙戦艦ヤマトや、銀河の渦巻きとか占星術を思い浮かべました。

心地良いものの側は時空が違うのでしょうか?



私は鐘の音が好きなのですが、その鐘の音の響きにも似た異世界の景色のようなものが樹の周りにあるようでした。


静かに一人で樹の側にいると、本当に落ち着きます。
一家に一本、こんな樹があるといいなぁなんて思いました。





広大な宇宙の中で、自分がこの地球に生まれたのは、何故か?と思いました。

地球に生まれて、日本に生まれて、絵を選んで生まれた事が不思議だなぁと思いました。




土曜日は大学時代の恩師の先生の講演会があり、聞きに行きました。

先生は若い頃、パリに留学していました。

細身で、黒い帽子が似合うやはりパリの土地が似合う先生です。


その先生の講演会にはいろんな人が来ていて、美術関係者や大学の先生たちやその知り合いの方で、会場はいっぱいになっていました。

そんな関係者が居並ぶ所へ、ペーペーの私が居ても良いのかと不安になったし、何故私はこんなスゴイ人達の中に飛び込む破目になったのか・・・?と思いました。


留学経験者、トップアーティスト、大学教授、美術館館長、キュレーター、デザイナーなどなど。

私は、何故、いろいろとややこしい美術を選んで生まれて来たのか・・・?と何度も考えました。


美術であっても、やはり人と比べられたり、人と自分を比較したり、価値観の違いを素直に受けとめられないでいる人が居たりして、有名無名、どこどこ所属、どれだけの実績、など、ドロドロしたモノが渦巻く世界に何故私は入る事を決めて生まれたのか?


と、どんどん気持ちが落ちて来たのですが、先生の講演会を聞くと、その落ち込みが無くなっていました。

それは何故かというと、先生が講演会で話した事は、先生のお知り合いの作家さんの話だったからです。


その作家さんの生き様の話でした。

その作家さんはとても謙虚で、こだわりはとてもあるけれど、一つの信念を生涯貫いた人でした。

訳の解らないワガママ作家が多い中、その作家さんはとても誠実な方だったのだと聞き、私もこんな生き方がしたいなぁと心から思いました。


とても良い講演会だったなぁと思いました。





一つの信念を貫く事はとても難しい事です。

自分の考えを大事にしつつ、他者の考えもはねのけず受け入れた上で、信念を貫く事です。




嫌な出来事も、恋人を受けとめるかの様に抱きしめる、と言った岡本太郎さんのようです。



逃げずに、一度は闘って、負けて泣いても、道は続くのです。
同じような道をまた行くのか・・・と思うかもしれないですが、同じではなく、螺旋状の道で、わずかに上がってはいるのです。

闘わずに、夢みたいな事に憧れていては、一生ループにハマったままでしょう。

ループの状態を開き直れたらいくらかは楽ですが、開き直れない場合は悲劇です。



せっかく、3月11日が教えてくれた事があるのに・・・。

いつ死ぬかも解らない世の中で、傲慢な生活をしていても、やはり何か求めるモノを得て納得して死にたいと思った事を、私は一番大切にしないといけない気がします。




大学の恩師の先生は、講演を終えた後、まだまだ話足りないと仰っていました。





何がしたいか?

誰に会いたいか?

どんな生き方がしたいか?


その気持ちで足が向かう方へ、私は行こうと思います。

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工作ワークショップの募集をしていますので、夏にお時間ございましたら、どうぞお越し下さい。
2013、7、28、(日) 工作ワークショップ
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by matsu-komichi | 2013-06-17 01:42


『コミチ ピクトゥーラ』 油絵・写真・音楽・自然観察を楽しみながら日記のようなものを書いています。


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