展覧会・終了

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京都の展覧会会場に行く為によく使った電車から見える山と空です。

大阪から京都の境目くらいの、このあたりの景色が一番綺麗です。

電車の乗客は皆思い思いの事を電車でしていますが、ポカンと口を開けて景色に見とれている人は私以外他に居るだろうかといつも思います。

くっきりと木々の葉の色が見え、山が生きていると感じます。

空が毎日毎日違い、留まらない時を表しています。




今回は長い文章になりそうです。
(いつも長いやろ!と言われそうですが・・・)

展覧会が終わりました。

暑い中、たくさんの方が足を運んで下さりました。

出品した絵の、いろんな感想が聞けて、とても有意義な時間でした。



私は今回、植物の門を描きました。

その植物は さるすべり です。


でも、私の印象を混ぜて描いたので さるすべりのようなもの が正しいです。



昨日の土曜日、展覧会場で公開合評がありました。

その時はいつも通り、人前に出ると緊張してしまうので、作品についての事を上手く言えませんでした・・・。


なので、ブログで改めて作品について書こうと思います。



景色の中にある、言葉を必要としない救い、を描きたくて描きました。

人には言えない事、伝わらない事を受け止めてくれるような広がりに私はいつも助けられているからです。


夏に元気に咲く さるすべり の街路樹が私の住む街にあります。

駅までの長い道の脇に毎年ピンク色の花を咲かせます。

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こんな感じで、花のアーチが出来ます。

夏は私にとって、何十年も記憶に残る出来事があり、夏になると暑さは関係なく冷たいものを感じます。




何かを決意させられた時や、悲惨なモノを目の当たりにさせられる時が人にはあると思います。

その時の自分が事ある毎に出て来て、私はことごとくいろんな事に失敗してきました。


笑われたり、バカにされたり、何いつまで幼稚な事を大事に抱えてるんだと言わんばかりに接して来られた事が多々ありました。


心の中のしこりは腫れあがる一方なのに、現実は上手く行かない事だらけでした。

いろんな人に今まで出会って来ましたが、自分の心のしこりは誰にも見えません。

そんな思いを唯一大きく受け止めてくれるのが、景色でした。



そういった自分の体験の印象を絵にしました。


要は自分を自分で労いたくて、労いの絵を描く事を決めました。


大学の先生には

『写実的に描くなら写実的に、抽象にするなら抽象に、とメリハリ付けろ』

と言われましたが、今回、思春期の自分が現れて絵を描いた様な感じだったので、自分の描きたいように描く事を優先しました。

大学の先生には

『画面が汚い。ラインも嘘が多い』

と言われました。

それはその通りで、ごもっとも という感じです。

でも、私は今回、純粋に素直に絵を描く事をしようと思いました。


引っ掻くとどんな効果が生まれるか?

色を重ねるとどんな深みが出るか?

自分の表したい対象は何処にあるか?


という感じです。

大学で習った事や先生に習った事では、自分の表したい対象は表せないと思ったからです。

美術関係者の人には多分ダメ出しされるだろうと思っていましたが、私はここ最近、自分が歩んで来た事で表す事が出来るモノを軸にしようと考えるようになりました。

学校を卒業してから、いつも私はペインティングナイフで引っ掻きながら絵を描きます。

何故引っ掻くのかと言うと、魂に刻み込むという事が引っ掻く行為にしっくり合うからです。




トラウマ解消が目的ではなく、トラウマという絵筆が描く絵はどんなものかと思うようになりました。



そんな気分で描いた絵を、美術館の壁に飾ったら、なんとも不思議な絵に仕上がっていました。

油絵で描いたのに日本画に見えたり、さるすべりを描いたのに花が炎の様に見えたり、と自分でも予測しなっかった絵が出来上がりました。

嘘を描いていると大学の先生は言っていましたが、私は何故か、ずっとこんな絵を描きたいと思っていたのだと気付きました。

100%思った通りの絵 というわけではありませんが、これから描こうとして行く絵の軸が見えた様な気がしました。



大学の先生の意見は厳しいものでしたが、嫌味のない素直な意見で先生は真剣に話してくれたのだと感じ、私の絵と対話してくれたのだと思い、とても嬉しかったです。

ただ、普段、美術とはあまり関係のない人達の感想の方が、より私の表したいモノの軸を言い当てていました。

『心の奥に繋がって込み上げてくる様な感じがした』

というような意見が多く、不思議だなぁと思いました。



人知れず頑張る命が世の中には沢山あると思います。

その命が唯一己を解放するモノ。


そこに大きな救いがある気がして、絵になりました。





今日は展示最終日だったので、搬出を終え、手伝いの友人と夜ご飯を食べ、三条の川沿いで座り、川を眺めました。
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川沿いの飲食店の灯りが川面に映りとても綺麗で、夜風は優しく吹いていて、虫の声が聞こえ、夢心地でした。

ここにも救いがあるなぁと思いました。




そして、写真は前後しますが、展覧会の会場で搬出するまでの待ち時間、休憩所でも救いのような景色がありました。
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教会の様に自然光が窓から差し込み、讃美歌が聞こえて来そうな錯覚に陥りました。

丁度今日、聖母マリアのペンダントを首からかけていたので、マリアさんが天から降りて来たのかと思うくらい空間が清らかになり静かな気持ちになりました。




本当に、毎回展示をすると得るモノが多いです。

自分の事についての気付きもありますが、他の人の見えない部分も感じれて、とても胸がいっぱいになりました。


同じ出品者の作家さん達との交流も楽しかったし、話足りない人や、もっといろいろ話がしたい人など、いろいろいました。


本当に、お忙しい中、展覧会に足を運び作品を見て下さり、ありがとうございました。

私に良い刺激を与えてくれる出品者の方々、ありがとうございました。

搬入・搬出のお手伝いをしてくれた家族や友人達も、ありがとう。



以上、思いが冷めない内に書き込み、終わります。







そうそう、前に自分の油絵はブログに載せないと言っていましたが、ご都合上観て頂けなかった方にもやはり観て頂きたいので、ヘンテコなアングルで申し訳ないですが、載せる事にします。



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by matsu-komichi | 2012-09-17 01:16 | 美術


『コミチ ピクトゥーラ』 油絵・写真・音楽・自然観察を楽しみながら日記のようなものを書いています。


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