木版画、展示その後

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最近ずっと木版画をやっていたせいか、こういう切り取ったモノに目が行きます。

桜の季節が終わり(否、まだ八重桜は咲いてます・・・)、チューリップやタンポポが公園で咲き乱れています。


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このチューリップは水彩絵の具で赤色をスィーっと走らせた様な配色に心奪われました。


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このタンポポは、真ん中の部分がたくさんクルンとなっていて、不思議でした。


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そして、何より新緑の美しい季節になりました。
(これは自家菜園のサラダ菜ですが・・・)




と、タイトルとはかけ離れた内容を書いていますが、なんと、展示した私の木版画が全て売れました!!

お手頃価格だった、という事もあり、一人の方が快く全部購入して下さりました。



ギャラリーで、びっくりして興奮して、しばらく滝の様な汗が止まりませんでした。


本当に有り難いと思いました。




深夜にも関わらず、興奮の冷めない、妙な気持ちです。

そして、まだあと一日展示の期間はあるのですが、今回もまた、かなりの収穫を得ました。




私は今回、車をテーマにしたグループ展に木版を出品しました。

お誘いを受けた時に、頭に浮かんだ私なりの車のイメージは【だんじり】でした。



次に、神様の乗る乗り物、神様の宿る木、といった具合に、トントンイメージが湧き、最終的には、木をモチーフにした版を作っていました。



【星車】 【陽車】 【月車】 【サオリ】 という4点です。
(前回のブログに写真を載せてます。)


星車、陽車、月車は樹木に車輪を付けた様な絵です。

この車輪のデザインは実はケルトの渦巻きから発想を得ました。
(でも私が描いた渦巻きはヘンテコな形です・・・)



そして、サオリ。

これは一説によると、山の神様が田畑に降りて来て、穀物を実らせる前に、一旦桜の木に宿るらしいのです。

何故宿るのかは解りませんが、【サ】は神様という意味で、【サ】が【降りる】といった具合で、【サオリ】と言うらしいです。



それが面白いと思い、その作品が出来ました。



展示して、いろんな人に見てもらうと、思いの外、高評価で驚き、買ってくれる人まで現れました。

木版画、失敗300枚も無駄ではなかったと思いました。





そして、今回一番気付いた凄い事がありました。


作品は作家が作って仕上げた段階では、いくら最高傑作でも 9割 の出来で、後の 1割 は見る人が居る事によって、完成するのだと思いました。




その事を示すとても印象深い出来事がありました。


私がギャラリーの当番をしていた時の事です。

お客さんがギャラリーに入って来られて、作品を見て、何の悪意もなく、ある作家さんの作品を見て笑ったのです。

それがお一人の作家さんではなく、複数でした。


『私ならこれやわ~』 とか 『これはこんな時の気持ちやわ~』 とか言って、カラッと笑ったのです。



吉本新喜劇のような腹を抱えて笑う【笑い】ではなく、乾いた突き抜ける笑いです。
(ちょっと説明し辛いですが・・・)


何かの本で読んだのですが、昔中国の偉い人が、夜空を見ていて、不意に雲間から月が覗いた時に、そういう笑いをしたそうです。
(この引用はもっと意味が解らないですよね・・・すいません)



小難しい事を考えずに、ただ面白いと感じた人の素直な表現を、私はギャラリーで見てしまいました。





昔、岡本太郎が万博の際、太陽の塔の事で、

『偉い評論家や美術家達に喜ばれるより、田舎から出て来た様々な家族に、作品の前で記念撮影されているほうがよっぽど嬉しい』

と言っていたのを思い出しました。




心に純粋になり、作品を作ると、そのような、岡本太郎が憧れた反応を得るのだと、今回の展示で思いました。




作家の純粋な気持ちから生まれた作品と、それを見るお客さんの姿を見て初めて、作品は完成するんだなぁと思いました。


作品が売れた事より、その仕組みが分かった事が何よりの収穫で、私は帰り道、自転車をこぐ足取りが軽く、
作品を作る情熱のスイッチがまた一つ押された気がしました。



そして、私のポートフォリオの油絵も面白いと言ってくれた人もいたりして、リンク展に続き、今日は人の反応に嬉しさを感じずにはいられない一日となりました。






次のグループ展の私の作品もおぼろげながら、決まりました。

【マギ・カルテット】です。


キリスト教の東方の三賢者と四重奏です。



私はキリスト教徒でもないのに、何言ってるんだ !

とお思いの方もおられるでしょう。



しかし、思い付いたのだから、それを表さずには居られないのです。

愛さずにはいられない、みたいな。

何故山に登るのか?と尋ねられ『そこにただ山があるからだ!』と言うように。




直感型人間ですが、その直感はいつもあながち間違いではないのです。

表すと、やはりそれを説明してくれる事象が後から後から現れるのです。




いつにも増して、文章ばかりのブログになってしまいました。

でも、表す事は、私にとって喜びなのです。


苦痛を伴うものですが、ひたすら無目的に宇宙に向かって爆発する岡本太郎のような気持ちに似てます。





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タンポポの綿毛も、密かに、爆発寸前です。
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by matsu-komichi | 2012-04-29 02:26 | 美術


『コミチ ピクトゥーラ』 油絵・写真・音楽・自然観察を楽しみながら日記のようなものを書いています。


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