お雛様

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日付けが変わり、3月3日になりました。

今日はお雛祭りです。



私のお雛様は前にも話しましたが、ガラスケースなのですが、そのガラスケースの中にはお雛様がこれでもか!!というくらい、居ます。


もともとからあるお雛様と、小学生の頃に学校で兄と私が作ったお雛様が一緒に入れられています。


しかも私は、小学2年と3年の時、続けて作ったので、総勢4カップルのお雛様がガラスケースにひしめき合っているのです。




母が


【記念だからとっておこう】


言って置いておいたらしく、姪っ子達に嬉しそうに見せていました。






写真のお雛様は私が小学校2年生の時に作ったものです。

兄は工作が下手なので、載せるとマズイと思ったので、私のにしました。



よく見てみると、私のお雛様の着物に使われている紙は、商売人の家にありがちなロゴのある、おめでたい時用の包装紙でした。


家の実情が垣間見えます。



『包装紙なんて買わんでええ。家のを持って行き』


といった具合です。



でも、自分で言うのも変ですが、とても可愛らしく伸び伸びと工作を楽しんでいたのがわかります。






そして、面白い事に、私が小学校3年の時に作ったお雛様は、2年生の時とガラリと変わっていました。

お雛様の表情がどこか寂しげで、お内裏様とお雛様、二人並んで、冴えぬ顔、なのです・・・。




なぜ、冴えぬ顔なのか・・・


それには理由があったのです。




私は、小学校3年生の1年間、ずっと緊張の連続で、学校に行くのが嫌で嫌でたまらなかったからです。



何故、嫌で嫌で仕方なかったのかというと、3年時に担任になった先生がとても怖かったからです。






忘れ物をしては怒られ(ビンタされ)、給食を早く食べれないからと怒られ、字が汚いと言ってはノートを放り投げられ、幼な心に

『学校はテレビで見る刑務所なのか?!』

と思っていました。



自分が怒られない時でも、誰かが怒られていると心がキュウッと締め付けられて、泣きそうになっていました。


でも、大抵、忘れ物がひどいメンバーが怒られていて、私はその一員でした。





一番鮮明に思い出す出来事があります。

ある朝、学校に登校した時、とても成績が良くて忘れ物も殆どしない友人が、自分の席でシクシク泣いていました。


私はびっくりして、その子の所へ駆け寄り、何故泣いているのかを聞きました。


すると、その子は国語の教科書を忘れたと言い、またシクシク泣き出してしまいました。





他のクラスの者であれば、こんな時は


『ああ、ほんなら、別のクラスの友達に借りたらええわ~早速借りに行こっと』


と気楽にしてられるのですが、私のクラスでは違いました。




忘れ物を先生に申告せず、他の者に借りて済ませようものなら、担任から激しく怒られるのです。

私は優等生のその子の

『忘れ物をした・・・』

という言葉にどれほどの恐怖が含まれているのか、瞬時に解り、その子に何も言えなくなりました。






そして、私が何も言えずただその子の隣に突っ立っていると、その子は私に向かって凄い事を言いました。


『・・・私、いつも○○ちゃんが忘れ物をして先生にビンタされてるのを見て、とても可愛そうやなと思ったりしててん。でもそんな私が今日は○○ちゃんみたいに先生にビンタされるんやわーーーー!!!』


と言ってワアワア泣き出してしまいました。



私は周りの友人達にまで恐怖を抱かせてしまうくらいの事をしていたのだ、と茫然となりました。

某テレビアニメの○子ちゃんみたいに、顔に縦線でした・・・


(少し訂正ですが、優等生のその子はいつも私が忘れ物をしているような感じのニュアンスで言いましたが、決していつもではなく、時々です。)




その子の発言が鮮明過ぎて、その後、その子が先生にビンタされた事とかは記憶にありません。





そんなこんなで、小学校3年生の1年間はとても嫌な緊張感でいっぱいだったので、お雛様の表情も曇っていたのです。


今でも私は、感情的になって怒り散らす人が苦手で、そんな人に会うと少し手や足が震えます。



でも、そんなに怖い思いをしたのに3年生の1年間は忘れ物がなくならず、引き続き、周りの友人達に怖い思いをさせていたのです・・・。






4年生になると、世界が変わったのか?!というくらい優しい先生が担任になり、不思議と忘れ物もなくなっていたように思います。



給食で食べれないパンを、その先生が

『持って帰っていいよ。』

と言って下さった時、私は



『パンを持って帰ってもいいんですか?!』


と泣きながら言いました。

嬉しさと、信じられない気持ちでいっぱいだったからです。



なぜそんな風に泣きながらだったのかと言うと、3年生の頃の担任は基本的に持ち帰りは許してくれなかったからでした。




私の母は、小学校の懇談会で、3年時の担任の先生に

『お宅の娘さんは給食を食べるのが遅い!食べなさ過ぎる!』

と言われたそうですが、母は



『そんな、給食を食べへんくらいで、うちの子は死んだりしません!!家ではきっちり食べてます!!ほっといてください!!』


とタンカ切って、プリプリ怒りながら懇談から帰って来た事がありました。


私が、いつも給食が苦痛だと言って泣きながら家に帰って来ていたので、母は仇をとってきたかのような雰囲気でした。







そんな思い出が詰まった、冴えないお雛様も、きちんとガラスケースの中に居ます。






私の家のすぐ前は、私の出た小学校があります。





学校に行きたくないと言って泣きながら親に連れられて行く小学生が居たり、好きな女の子をからかいながら帰り道を行く男の子がいたり、教わった歌を歌いながら楽しそうに帰宅する子達、いろんな姿が見えます。



私は、私みたいに、先生に怒られてばっかり居る子がいないようにと、いつも願ってしまいます。





今年も、お雛様がいろんな子供の成長を見守ってくれますように!
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by matsu-komichi | 2012-03-03 01:58 | 美術


『コミチ ピクトゥーラ』 油絵・写真・音楽・自然観察を楽しみながら日記のようなものを書いています。


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