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お詫び

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月を作ったつもりでしたが、月の中にヘンテコな生き物が出来ました。



突然のお知らせで申し訳ございませんが、思う所があり、ブログを一旦お休みする事にしました。


今まで、私のブログを楽しみに読んで下さった方々、温かいコメントを下さった方々、本当にありがとうございました。

そして、急に決断をしてしまい、申し訳ございません。



今年は、自分でも信じられないくらい絵を発表する機会が増えました。

自分で無意識の内に選んでいる事が多く、気が付いた時には、手いっぱいの状態で、自分の頭も部屋もグチャグチャです。

作品発表を毎年たくさんされている方には、甘い、と言われそうですが・・・。



好きな事を今も続ける事が出来ていて、本当に幸せです。

でも、絵を一つ完成させる事は何より足がすくみます。
なぜこんなものを選び、続けているのか?といつもいつも思います。


魔物の尻尾を見た者は、その尻尾を一生追いかけないといけなくなるのです。
自分の闇を見せつけられるし、どうしても欠けている部分を認めさせられます。

人にどんなにアドバイスをもらっても、自分は自分の中と常に対峙しないといけないので、人の時間軸では上手く行かないのです。


自分のやり方を死ぬまで追求する事、ただそれだけが許されている様に思います。



いつ死ぬかも解らないし、世間では大きな地震が来るだのなんだのと言っているし、本当かどうかも解らない情報に乗せられて口にしないものとするものを分けたり、なんだかんだ・・・。



色は即ち空であり、空は即ち色である、という事を言った人のように、見えるものも見えないものも同じなのだという事が、誰にでも良く解るように成る為に、世界が移り変わって来ているように思えます。

それを本当に自分のモノにする為に、苦しい苦しい事がそれぞれに与えられている気がします。



『そんな事くらいで悩むなよ』

とか言われがちですが、自分の問題は自分にしか解く権利がないのです。





本当に突然の決断で申し訳ありませんが、また何か思う所があれば、ネット窓口を再開しようと思います。





自分の生きて来た年輪のようなモノを詳しく見れる機会があったら見てみたいし、植物や動物や自然を崇拝して生きていた人達の教えを請いたいと思って作った木版画を載せます。

(こないだは、赤毛のアンから発想したと簡単な説明でしたが、詳しく言うと、こうでした。)

お詫び_a0249049_17184613.jpg


アイヌ民族や、南方熊楠や、赤毛のアンが、年輪の机で、何やら作業をしていそうです。

ま、なんの変哲もない下手くそな木版ですが・・・



ネット情報ゼロにして、油絵制作、あと一割の出来に力を入れます。

来月10月も、11月も、展示があるので、それに集中します。




私のブログを読んで下さった皆さん、本当にありがとうございました。

いつまたブログを書くかは全く未定です。


ただ、手と足と頭と心を使って、初心に戻る事にしようと思います。




ありがとうございました。
# by matsu-komichi | 2013-09-12 17:45

秋の声

秋の声_a0249049_21153391.jpg


夕方、今月末に参加するグループ展の案内の一部を郵便局に出して来ました。

しかし、なかなか案内状書きははかどりません。
まだ、3分の1程しか出来上がらず、とりあえず郵便局へ行きました。


もっと綺麗な字で、スラスラと文章や宛名が書けたら良いのに・・・といつも思います。





綺麗と言えば・・・

さっき試合が終わったサッカー日本代表。


私はサッカーのルールなんて殆ど知らないのですが、日本代表の試合は観るにわかファンです。

その男子日本代表選手のプレーが綺麗だなぁと思う事がよくあります。


なかでも、マンチェスターユナイテッドの K 選手のプレーが最近一番好きです

どこがどうという詳しい説明が出来ないですが、彼のプレーを見ていると、頭がクリアになります。



サッカーを観ていると、目が覚めます。

私は、歓声を上げたり、選手のプレーに対して盛り上がってみたりすることはないのです。

ただ美術館で作品を観ている様な感じで、じっくりと選手達の動きを目で追います。
意外と美術の勉強になるのです。

観察の練習です。




私は運動が苦手ですが、よく散歩をしたり、自転車でうろうろします。

動いている時の方が良いアイデアが浮かびます。



今日は夕方、郵便局の帰りに、公園に寄りました。

虫の声がたくさん聴こえ、夕闇に溶ける様でした。


虫は大の苦手ですが、虫の声は楽器では表わせない、スゴイ音をしていると思います。




体全体で、静かな秋の音を聴き、またいろいろ頑張ろうと思いました。
# by matsu-komichi | 2013-09-10 21:40

メッセージ

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10㎝くらいの樹の枝と、植物が好きという人間が描く絵との差は途方もなく遠いと感じます。

アプローチをしても隔たりを感じる時が幾度もあります。




真っ直ぐに伸びる樹と、そうでない樹があります。
真っ先に目的地に向かう人と、絶対に目的地には敢えて行かない人もいます。

この場合、素直な人間とそうでない人間、というくくりにする事は出来ません。


誰しも、自分の思いに忠実に生きる事が与えられているからです。
どちらも、自分の思いに忠実な人間です。

行き当たりばったりでトラブルに遭う人。
どこへ行くと我を忘れてしまうのか、それを知っている人。
楽に成れるから良いと言われて、楽な方へ行く人。
楽では味わえないモノを既に見付けている人。

いろいろと、人のタイプは違います。


ブログには書けないくらいの事が自分にも周りにもあるし、好かれたいからとかいう理由で自分はもの作りをしている訳ではないという思いがあります。


私は自分の実名をブログでは出さないと決めているので、いくらかは自由に書けますが、最近は少々ネットと言うモノの怖さを感じます。







それはさて置き。

ついさっき、アニメーターの監督さんの会見を見ました。



街の人からは

『やめないでほしい。』

『寂しい。』

という声があがっていました。



私はと言うと・・・

全く寂しいという気持ちは抱かなかったです。


むしろ、

『そうだろうな・・・』

と思いました。


だって、こう言うと畏れ多いですが敢えて言うと、自分が彼だったとしたら限界を超えて死ぬまで馬車馬のように走り続けて、無惨な姿をさらすなんて嫌だ!!と思うと思います。

完璧に近いモノを生み出す為の労力が自分でも無くなって来ていると感じる事は、何よりも恐ろしい事でしょう。
自分の身から出た嘘を世に出す訳にはいかないのだから。



善意の塊のような人の  

『好きなので続けて下さい』

という声は、とても重苦しいものだったと思います。
同時に、一人になると、期待に応える事が虚しくなるような。


だからと言って、誰も悪くは無いのです。



ただ区切りを付けた事が、

『そうだろうな・・・』

と思えて仕方ありませんでした。




腐海の中の植物の種子を持ち帰り、自宅の綺麗な水で育て、その植物からは危険な物質を生み出す事無く、ただただ静かに美しく育つ事を発見したナウシカ。

さつきとメイの心に永遠に焼き付いた、トトロとネコバス。

キキが相棒のジジと話せなくなってしまった事。

ポルコ・ロッソの人間だった姿を、17歳の飛行機技師フィオという娘に瞬間的に見せた事。

ポニョがクラゲに乗って海の中から出て来た事。

そして、堀越の白い紙ひこうきを菜穂子がキャッチした事。



何百何千年という時間を、このシーン達は表していて、胸が潰れそうになります。




私の独断と偏見の感想となりましたが、今日はとても良い日となりました。



『ありがとう』



『おつかれさん』

そして、

『今度はご自身が様々なモノをゆったりと観て下さいね』

と監督に言いたいです。

時々はまた何かを作って頂きたいですが・・・。




目に映る全ての事はメッセージ。

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# by matsu-komichi | 2013-09-06 18:55

名残

名残_a0249049_2041485.jpg

木の葉っぱが地面に落ちていました。



この葉っぱの色は何色でしょうか??

単なる 緑色 でもなく、黄緑色 でもなく、 茶色 でもなく。

枯れ草色とでも言いましょうか。


否、単に枯れているだけの色ではないので、枯れと言うのは違います。

昭和枯れススキみたいに、時代を付けた名前にするべきでしょうか?
(否、どんどん趣旨が間違って来ています・・・)


残暑色とか、夏の終わりの思い出色とか。






色が世界には沢山あって、瞬きするのももったいなくなる時があります。





このブログのパソコン画面を見続けている事も目には良くないのですが、この時期になると何故か本を読みたくなります。

本も目が疲れるので、少しずつですが。



まだ日中は暑いですが、朝晩はだいぶ涼しくなったので、秋の予感がします。

なので、読書の秋を先取りです。



私が一番最初に読んだ単行本は 赤毛のアン でした。

中学一年の時に読みました。

中学に入っても私は小学校高学年の時の担任の先生と仲良くしていて、その先生に 赤毛のアン の本を頂きました。




それ以来、私は 赤毛のアン が大好きです。

赤毛のアンは10冊のシリーズになっています。
そのシリーズをまた読み返したりしています。

アンとギルバートが切なくて美しい・・・




私は不思議な事が好きなので、以前に読んだ、梨木香歩さんの 西の魔女が死んだ も読み返しました。

そして、梨木香歩さんの他の小説も読んでみたいと思い、からくりからくさ という小説を読む事にしました。


何となく読んでみたいと思ったのですが、冒頭からとても面白くてぐいぐい引き込まれます。

やはりピンと来る事はスゴイです。




私は、海外に住みたいとかいう気持ちが一切なく、やはり日本が好きだなぁといつも思います。

梨木さんの本に、日本の昔からの色の名前がいろいろ出て来て、その読み方も好きだなぁと思いました。



藤色。紅梅色。漆黒。珊瑚色。萌葱(もえぎ)。滅紫(けしむらさき)。


景色の中にあるもの凄い数の色のなかで、色の名前を聞くと

『ああ、あの色だなぁ・・・』

と思えて、色の記憶が蘇ります。




私は油絵を描いていますが、よく

『これって日本画ですか??』

とよく聞かれます。


『いいえ、日本画の材料は一切使ってないです。油絵ですよ。』

と答えます。



『じゃあ何故、油絵なのに日本画っぽく見えるのか?』

とも言われます。

『たぶん、私が普段日本の風景の中で、色や形を見ているからでしょう。』

と答えます。



油絵を習って来たのに、自分でも最近は日本画っぽいなぁと思ったりします。

でも、日本画の材料は一切使う気がなくて、油絵の具の塗り重ねる所が大好きです。


キャンバスにガシガシと描くのが泥臭くて手ごたえがあり、好きなのです。



でも、日本画っぽく見えるのです。

日本が好きだから仕方ないのです。



春夏秋冬があり、季節毎の行事があり、花や月を愛でたり、お箸で米粒を掴む事。

風のにおいで季節を感じ、目で移ろいゆく景色を追う。

頭にタオルを乗せ、湯船につかって、鼻歌を歌う。



私はどうしても日本に生まれて来たかったに違いありません。





この、夏から秋に変わろうとする空気の香りがたまらなく、それを肴に一杯、といった気分です。





しかし、本当は本をゆっくり読んでいる暇は無く、来月末の展覧会の油絵を仕上げないといけません。






あかあかと日はつれなくも秋の風。

この道や行く人なしに秋の暮。




芭蕉さん、素敵です。
# by matsu-komichi | 2013-08-28 21:45

もがく事、磨く事

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深い緑を背景に、鮮やかな緑が映えます。




以前にもこのブログで書きましたが、私は宇多田ヒカルさんが好きです。

その彼女のご家族のニュースを聞き驚きました。



そのニュースを聞き、一番に思い浮かんだ歌がありました。

彼女の 【嵐の女神】 という歌です。




私はここ一番、とっておきの面白いネタを見付けた時、ある人に話したいと思ってしまいます。

その人は関西人でもないのに、お笑いが好きで、大阪の言葉をよく真似していましたが、全然関西弁になっていなくて、聞いてる関西人の私はしょっちゅう腹を立てて、

『もっと感情を込めてしゃべるんや!』

などと言って怒ったりして笑い合ってました。


時々、もの凄くその人と面白い話をしたくて仕方なくなり、ものすごく寂しくなります。

写真に話しかけても何も返事も無いし、部屋でひとりごとのように話している自分を虚しく思う事があります。




私は生まれも育ちも関西です。

普通に人と話していても、人が笑ってくれたりするので、

『ああ、自分は笑いの本場に生まれて良かったなぁ・・・』

としみじみ思います。



私の話で、大笑いしている人を見ると、自分も嬉しくなってつられて笑ってしまいます。

笑いは、人間の体にとっても良いもので、体の免疫力を高めたりします。
もっともっとたくさん、面白い話を友人にしてあげたら免疫力があがって元気になったのかもしれません。




笑いではないですが、歌もとても心をほぐしてくれます。

宇多田ヒカルさんの歌も、とても心に効くので、私は元気がなくなるとよく聴きます。


彼女の声は弦楽器の弦のようで、キリキリジワジワと胸の奥に響きます。

そんな彼女を産んで育ててくれた事への感謝を、衝撃的な事によって気付かされるなんて・・・・・・




一人でいる時、後悔や哀しみで押しつぶされそうになった時、何が救いになるのか?

もらうはずの暖かいスープがいつまでたっても自分の所に運ばれて来ない時、誰に思いをぶつけるのか?



そんな時、私はずっと自分を騙していました。
別になんてことない、と。


でも、いつの間にか、自分の知らない所でボロが出て、つまずいて、結局袋小路に陥っていました。


『ああ、悲しい。ああ、寂しい。』

ただそれだけの素直な言葉をかなり押しこめていたのでストレスが溜まり、人とギクシャクしたりしました。





宇多田ヒカルさんとは直接会ってお話する仲ではないですが、世間の事などは一切考えずに、自分の気持ちを言ったり叫んだり、泣いたり怒ったりを、どうか素直に出して欲しいです。



心をズタズタに切り裂かれた経験がある人は、その人の生きる為の道具をピカピカにしてくれると私は思います。

ある人は眼を。

ある人は声を。  

ある人は手を。


自分がその道具の加減に気付かなくても、必ず自分以外の誰かがそれに気付いてくれる気がします。




私も出来るだけ、気付いた事は人に伝えられる様になりたいです。
# by matsu-komichi | 2013-08-24 00:04


『コミチ ピクトゥーラ』 油絵・写真・音楽・自然観察を楽しみながら日記のようなものを書いています。


by matsu-komichi

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